弊店が所在する盛岡市は、
旧藩主南部家の城下町として400年以上にわたり栄えてまいりました。
この盛岡地方に古くから伝わるお菓子や、
新しい技法によるお菓子などをお造りしています。

通年菓子


盛岡城再興祈念 城サブレ

 

歴史の城に、未来の願いを込めて。

 

盛岡城は、盛岡藩主・南部信直公、利直公の手により、

1597年から1633年までの36年をかけて築かれました。
その壮麗な石垣の数は、東北でも三指に入るほど。

春には桜が咲き誇り、今もなお市民に愛される名所です。

現在、盛岡市では2033年を目途に、

盛岡城の再興を目指す公園整備事業が進められています。
私たちはその願いに心を重ね、一日も早い再興を祈念して、

本菓をおつくりいたしました。

バターの風味とほどよい塩味をきかせたサブレ生地を、

香ばしいもなか皮に入れ、サクサクと焼き上げた新感覚の和洋菓子。
味は、プレーン・ホワイトチョコレート・ごま・くるみの4種をご用意しております。

 

— 盛岡の歴史を味わいながら、未来への想いを込めて。

黒平豆大福

 

黒平豆の旨みを包んだ、甘じょっぱいご当地大福。

 

盛岡市の特産品「黒平豆(くろひらまめ)」を使用した、風味豊かな大福です。

その形から「雁食い豆」とも呼ばれる黒平豆は、

塩をほどよくきかせることで、

粒あんのやさしい甘みと絶妙な甘じょっぱさを生み出します。

岩手県産の餅粉を使った柔らかなお餅が、

豆と餡をやさしく包み込み、口の中でふんわりとほどける食感に。

地元の素材を活かした、素朴ながらも記憶に残る味わいです。

 

— 盛岡の恵みを、ひと口の大福に。

南部双鶴

 

盛岡藩主・南部家の家紋「向かい鶴」をかたどった和菓子。

 

盛岡藩主・南部家に伝わる家紋「向かい鶴」を模した格式ある意匠に、

二種の風味をお造りいたしました。
香ばしい香煎の風味が広がる「香煎落雁」と、

やさしくほどける口どけの「片栗落雁」。

それぞれが異なる魅力を持ち、和の心を静かに伝えます。

この「向かい鶴」紋には、二つの由来が伝えられています。

一説では、藩祖・南部光行が源頼朝の狩りに従った際、

池に舞い降りた二羽の鶴を射止めずに賞されたことを記念して定紋としたとされます。もう一説では、南部守行が戦の前夜に二羽の鶴と九曜星が現れる夢を見て

勝利を収めたことから、鶴と九曜を組み合わせた紋を定めたとも言われています。

鶴は古来より長寿と繁栄の象徴。

格式ある意匠と繊細な味わいが調和した本品は、贈り物や茶席にもふさわしい逸品です。

 

— 城下町・盛岡の歴史と文化を感じる落雁。

岩手りんごのチーズタルト

 

20年、変わらぬ美味しさ。地元の恵みを、ひと口に。

 

地元のりんごを贅沢に使用し、まろやかなクリームチーズとともに

じっくり焼き上げた、当店自慢のベストセラー。

りんごの爽やかな酸味とチーズの濃厚なコクが絶妙に重なり、

香ばしいタルト生地がその美味しさを引き立てます。

素材の良さを活かしたシンプルなレシピだからこそ、飽きのこない味わい。

やつや手土産にはもちろん、特別な日のデザートにもぴったりです。

 

— 地元の皆さまに愛され続ける理由が、ここにあります。

南部菊

 

歴史ある献上菊と、

岩手の恵みが織りなす焼き菓子。

 

江戸時代、藩政期に将軍家へ献上された歴史を持つ、

花巻地方の「食用菊」。

その気品ある花をモチーフに、

地元の素材と和菓子の技を融合させた焼き菓子です。

ミルク風味のやさしい桃山種の生地を

しっとりと焼き上げ、

地元のりんごを使用したまろやかな餡をはさみました。
菊の意匠が繊細に浮かぶ姿は、

見た目にも美しく、贈り物にもふさわしい逸品です。

 

— やさしいミルクの風味が

珈琲にも調和する一品

丸基屋特製 どら焼き

 

北海道産小豆と職人の手仕事が作り出す、

しっとり贅沢な一品。

 

厳選した北海道産の小豆をじっくり丁寧に炊き上げ、

風味豊かな粒あんに仕立てました。
その餡を包むのは、

ひとつひとつ手焼きで仕上げたふんわり生地。

蜂蜜を加えることで、

しっとりとした口当たりとやさしい甘みが広がります。

素材の良さと職人の技が調和した、

丸基屋ならではのどら焼きは、

世代を問わず愛される人気の逸品。
お茶うけにはもちろん、

コーヒーにもよく合う、和洋をつなぐ

やさしい味わいです。

 

— 手間を惜しまぬどらやきに、

心ほどけるひとときを。

 

栗兜(栗饅頭)

 

盛岡に残る兜の物語、

焼き菓子で味わう。

 

刻み栗と白餡を包み、

香ばしく焼き上げた栗兜(くりかぶと)は、

盛岡に伝わる歴史をかたちにした特製栗饅頭です。
その名の由来は、かの名将・黒田官兵衛が愛用した

「赤合子の兜」にあります。

この兜は、福岡藩の筆頭家老として

官兵衛に仕えた栗山善助(栗山利安)に、

長年の功績を讃えて贈られたもの。

後にその息子・栗山大膳が、

1632年の黒田騒動の際に盛岡藩へお預けとなり、

父から受け継いだ赤兜を持参。

盛岡藩に寄贈されたことで、官兵衛の兜は今もなお、

盛岡の地に現存しています。

この栗兜は、そんな歴史の一頁に

敬意を込めて生まれました。

しっとりとした生地に、

刻み栗の食感と白餡のやさしい甘みが広がる、

どこか懐かしくも誇らしい味わい。

お茶うけにはもちろん、

歴史好きな方への贈り物にも最適です。

 

ころんと栗のかたちの栗饅頭


石垣ショコラ

 

盛岡城の石垣をかたどった、

香ばしさと華やかさが重なる焼き菓子。

 

盛岡城の美しい石垣をイメージし、

香ばしいクルミを入れて焼き上げた濃厚なガトーショコラ。

しっとりとした生地の中に、

ラズベリージャムの華やかな酸味がアクセントとなり、

味わいに奥行きを添えています。

石垣の力強さと、ショコラの繊細さ。

歴史ある城の風景を、ひと口の焼き菓子に閉じ込めました。

お茶うけにはもちろん、コーヒーや赤ワインとのペアリングもおすすめです。

 

— 盛岡の城跡に思いを馳せる、甘くて香ばしいひととき。

盛岡銘菓

 

「豆銀糖」

嘉永元年(1848年)、茶の湯に造詣が深かった

藩主・南部家三十一代信恩公の命により、

当時特産の青豆を主原料にして、晒水飴・砂糖を加え、

盛岡藩鋳造の「豆板銀」に似せて造ったのがはじまりと伝えられています。

 

「からめ餅」

盛岡藩尾去沢鉱山を巡回中の家老に地元の山芋を献上した折、

所々に金粉が付着していて、

掘りをした辺りを掘削したところ金脈を発見。

このお祝いが「からめ踊り」。

(「からめる」とは金・銀を精製する作業のこと。)

山芋に金粉がついているように、

岩手の餅米にクルミを加えて蒸し、砂糖をまぶして造られました。

 

「ぶどう飴」

岩手・久慈地域特産の山ぶどうを豊富に流し込んだ寒天を

数日間乾燥させて仕上げました。

滋養にも富み、天然の色彩は岩手の大自然を象徴するかのようです。

 

「明けがらす」

夜明けの空に飛び立つカラスの群れを

クルミと黒ゴマで表現した素朴な餅菓子。

弊店では甘さ控えめに餅の食感を生かしてお造りしています。

 


季節の菓子


岩手 アップランス

 

りんごとラ・フランスが織りなす、

二層の果実ゼリー。

 

果実を贅沢に使った、見た目にも涼やかな二層ゼリー。

上層には爽やかなりんご、

下層には芳醇なラ・フランス。

それぞれの果汁を丁寧にゼリーに仕立て、

スライスした果肉を閉じ込めました。

口に運ぶたび、異なる食感と香りが広がり、

果実そのものを味わっているような贅沢なひととき。

冷やしてお召し上がりいただくと、

より一層みずみずしさが際立ちます。

 

— 果実が奏でる、涼やかな二重奏。

 

販売期間:5月~9月

(仕入れ等により前後することがございます)

岩手 栗蒸し羊羹

 

竹皮に包まれ、

蒸しあげられた栗の香りと職人の技。

 

厳選された上質な栗をふんだんに使い、

竹皮で丁寧に蒸し上げた、

弾力のある食感が特徴の栗蒸し羊羹。

一口ごとに広がる栗の自然な甘みと、

もっちりとした口当たりが、

素朴ながらも深い満足感をもたらします。

この味を守り続けるのは、

和菓子職人・青塚翁が遺した秘伝の製法。

素材の持ち味を最大限に引き出すその技は、

今も変わらず受け継がれています。

 

— 岩手の風土と職人の技が息づく、

伝統の一棹。

 

販売期間:9月~2月

(仕入れ等により前後することがございます)

盛岡石垣美 きんつば

 

十勝産小豆の旨みを、

石垣のようにしっかりと。

 

北海道・十勝産の小豆をじっくり丁寧に炊き上げ、

香ばしく焼き上げたきんつば。
ほっくりとした小豆の食感と、

自然な甘みが口の中に広がります。

その姿は、盛岡城の石垣を思わせる端正な佇まい。
ひとつひとつに込められた職人の技と、

盛岡の歴史への敬意が、

味わいに深みを添えます。

 

— 石垣の美しさを映す、素朴で上質な一品。

 

販売期間:9月~2月

(仕入れ等により前後することがございます)